東海広告開発 「こんばんは。いつもお会いしていますので 改まって
何ですが(笑)」 「そもそも、この 漫画五七五 とは、
何ですか?」
白河夜船 「何ていいますか、謂わば 五七五と漫画を 融合させ
たカタチの 作品です」。
洒落て「コミッ句」とも。 (笑い)
東海広告開発 「できあがった、そもそもの経緯をお聞かせください」。
白河夜船 「はい。当初、私の恩師である故・河原淳先生が(日本
ペンクラブ会員)雑俳を晩年に始められまして。ええ
。それに同調して 私も雑俳をいくらか書いて 作品
を 取り交わしていたことがそもそもの始まりだったんで
す」。
東海広告開発 「雑俳とは、何ですか?」。
白河夜船 「俳句の、一つのジャンルです」。「広辞苑にも載って
いますが。カタチや決まり事というものが 俳句・短歌
などにありますよね。季語とか、韻を踏むとか。それら
の制約を一切、取り払って自由に何の制約も、なしに
五七五を詠もうというのが雑俳です」。
「ですから、洒落や冗談なども、含めて 面白可笑しく
二人で作品を 取り交わしていました」。「お互いに楽
しかったです」。
東海広告開発 「そこで、白河夜船の 漫画五七五が できたんですよ
ね」。
白河夜船 「そうです。なんら、とらわれのない、そうした五七五を
作っていて ふっと思い付いたのですが」。「この五
七五、十七文字を 漫画にしたら 面白いんじゃない
かって」。「そこで、六本、つなげて、一連と言います
か。一つのハナシになっていて、オチのある このよ
うなモノができたんです」。「後で、漫画の(絵)も付け
るようにしました」。「イメージが膨らみますでしょ?」
東海広告開発 「白河夜船さんは、若い頃から漫画、描いてましたよ
ね」。
白河夜船 「そうです。ギャグ漫画が多かったです。4コマとかも。
起承転結や、起承転転も ありますが」。
「ですから、既存の五七五、十七文字・一句で完結の
五七五とは 一線を画すものです」。
「どちらかと言えば、漫画のジャンル(笑)」。
東海広告開発 「ウチで、初版の「ごめんください漫画五七五」を 作ら
せていただいたんですけど」。
白河夜船 「ええ。何らかのカタチに残しておきたいと思ったのが
動機です」。「河原先生も高く評価してくださいました
し」。「丁度、先生が私家版の「雑俳集」を作ったのと
時を同じくします」。「私が、上梓したのが、7月7日で
先生に“七夕に出すよ”って 云ってあったのですが
。先生の雑俳集の方が 少し遅れました」。
東海広告開発 「五七五で、笑いを取るものに、川柳がありますが」
白河夜船 「はい。ありますね」。
東海広告開発 「川柳の派生とは、違うのですか?」
白河夜船 「全く、違います。十七文字、単体で意味を成すもので
は ないですから」。
「五七五、十七文字が、一から、六まであって、一連の
ハナシのようでいて、それで完結する形式です」。
東海広告開発 「どうして、六本なんですか?」
白河夜船 「大して意味はないんですが、四つじゃ、短すぎ。八本
では、長すぎるからです(笑い)」。「あまり、長い連作
のようなモノになってしまうと冗漫になりすぎますし、
かといって、四本だと、短いと考えただけのことです」。
東海広告開発 「当初、楽天広場さんの方で、書いておられましたよ
ね」。「それと、まぐまぐのメールマガジン」。
白河夜船 「ええ。その頃は どうした位置づけにしたものかと 難儀し
ていました」。
「お笑い五七五とかですね。 大体、これまでに こうしたジ
ャンルが 無いじゃないですか」。
東海広告開発 「その点は 苦心されてたみたいですね」。
白河夜船 「仰る通りです。実際、どうしたものかと思って。この、ヘンな
漫画みたいな五七五」。「雑俳でもないし、川柳でもない」。
「そこで、漫画五七五と、発想の原点に 立ち返って その
ようにしました」。
「四句八句して、書いていますが」 (笑い)
東海広告開発 「楽天広場さんでは、どうでしたか?」
白河夜船 「ええ。まぁ、くだらないか、ナンセンス(笑)それも 面白い
と云ってくださった方も多く よく、真似して書いてきてくだ
さった方もおりました」。「でも、本の発売当初、ファンの方
がこぞって 購入してくださったことは 嬉しかったです」。
東海広告開発 「すぐに、80部ほど、出ましたよね」。
東海広告開発 「コレって、アタリが面白いですし、一見して、作ってみようっ
て皆さん、飛びついてしまうと思うんですが 作るのが難し
いと思うんですよ」。
白河夜船 「はい。所謂、ハナシになってますでしょ? 五七五のコマ漫
画。だから、そこが難しい」。「漫画自体、作るというのは ま
ず、とても大変ですから」。
東海広告開発 「本を 執筆された後に、倒られましたよね」。
白河夜船 「寝込みました。(笑い)、せっかちに、とにかく作っちゃおう
の 気持ちが先立って 少し無理をしたかもしれません」。
東海広告開発 「白河さんは、せっかちなんですか?」
白河夜船 「そうでもないです。結構、のんびりしていますし。知人、会
社に勤めている頃も“ 飄々としている ”とか、本当によく、
皆さんから、そう云われていましたから。そうしたタイプなん
だと思います」。「そうですね。女の娘と付き合っていた頃
も“ 何だか、ボォ~ッとしているわね ”なんて、云われてい
ましたですね(笑)」。
東海広告開発 「作品は、どういった処から 作るんでしょうか?」
白河夜船 「例えば、コンビニが最近、隆盛で話題ですが。 こんなの
はどうででょう?」
一、希にあり コンビニレジの レジ袋
二、渡された 途端袋の 底抜けて
三、すみません 店員すぐに 品物を
四、入れ直す これがホントの 底抜けと
五、云ったらば くだらない洒落 じゃぁあるが
六、クスクスと 店員の娘も 笑っちゃい
白河夜船 「このように、なるのですが 普段の観察、見たこと聞いた
ことを自分なりに 咀嚼して 表現するんです」。
東海広告開発 「すぐに、出来ちゃうんですね」。
白河夜船 「いや、ある程度 考えますし 推敲はします」。「楽じゃない
ですヨ(笑い)」。 「四句八句ですね」 (笑い)
東海広告開発 「どこか、こう、やはり 飄々とした作風ですね」。
白河夜船 「そうですね。 自分が出てるんでしょうね。 表現 云います
のは やはり自分がそこにないとつまらない」。「自分なりの
見方といいますか。観点みたいな」。
「まぁ、吹けば飛ぶような作風でも、どこかしら面白い。そうし
た 軽みのある笑いも自分の特徴なのだと思います」。
東海広告開発 「ナンセンス」。
白河夜船 「そうですねぇ」。「人生というか、生活 ~ 日々、楽しい方が
いいんじゃないですか?」
東海広告開発 「最後に 表題の 「人生の つらいしんどい やりきれん」
これも五七調なのですが この、意味は?」
白河夜船 「これも、自分の観相なのです。 気が小さいですし。若干、
神経質なので 普通の方には 何でもないことでも くよく
よしたり 落ち込んじゃう処があって(笑)。ストレス社会でし
ょ? 今は。 そんな 日々、直面する「しんどさ」みたいな
処から 「つらい・やりきれん」となっちゃうワケです(笑)」。
「今日は、このくらいにしましょう」。
東海広告開発 「どうも、ありがとうございました」。
2008/01/13
対談:白河夜船に聞く。
「漫画五七五とは、何か」 聞き手 東海広告開発・出版部 2008/01/17